赤字の会社が廃業するまでの200日「31日目」
○井くんっていうのは従兄弟のこと。
婿養子になってるので、ウチとも従兄弟一家とも苗字が違うっていう。
ホント工場長がめっちゃいい人なんですよ。
入社したばっかりのオレのことを気遣って親身になってくれてるのが親戚のクソ一家じゃなくて本来他人な工場長と事務のおばさんの2人っていう。
工場長は社長いわく「ウチの社長はほとんど○○くんだからなあ(工場長のこと)」っていうくらい社長の信頼も厚い人。
オレから見てもこの人が社長だったらウチもこんな状態になってないだろうなあっていう現場たたき上げの超有能人材。
従兄弟の兄ちゃんも会社に入ってからこの工場長に仕事のイロハを教わって、今後は次期工場長になる予定だったみたい。
ちなみに常務は入社3か月で機械の操作ミスでケガしてそれ以来機械操作から外された無能人材です。
ボケる前の専務からも嫌われてたらしいです。
仕事に対して真面目じゃないっていう理由で。